たまに、お客様がスマホの翻訳アプリを使用して話しかけてきてくれることがあります。便利ですが、使い方によっては、誤解が生まれてしまったり、質問に対してちんぷんかんぷんな答えが返って来たりします。
その言語に対する知識がないほど誤訳に気づけません。ですから、翻訳アプリを使う場合、どのようなことに気をつければいいか知っておくことは、スムーズなコミュニケーションを図る上で非常に大切です。
どのような誤解が生まれるか
日本語は主語を省きがちです。とくに、自然な話し言葉ほど主語を省く傾向が強まります。そのため、翻訳アプリだと上手く伝わらないことがあります。
たとえば、「本日のお掃除はどうされますか?」と聞きたい場合、どうでしょう。
「主題」と「主語」の違いがよくわからなかったりして、「お掃除は」が主語だ、と主張したいところですが……
このままGoogle翻訳を使ってみると “How will you clean today?” とでます。
これでは、「今日、(あなたは)どうやって掃除をしますか?」 と聞いていることになってしまいます。主語が変わってしまっていますよね。
他にも……「ゴミは回収しますか?」は ”Do you collect trash?” (あなたはごみを集めますか?)になってしまいます。
英語だけでなく、中国語やスペイン語など他の多くの言語に翻訳する際も同じようなことが起こります。
「本日のお掃除はどうされますか?」と聞きたければ、”Would you like housekeeping today?” (今日はハウスキーピングをご希望ですか?)や、”Should we clean up your room today?” (今日はあなたの部屋を掃除しましょうか?)などと聞かなくてはいけません。
ということは、アプリに正しく翻訳してもらうためには「あなたは今日、部屋の掃除を希望されますか?」もしくは「今日、私はあなたの部屋を掃除したほうがよろしいですか?」のように話す必要があります。
使う動詞の主語が誰かをはっきり言う必要があるということです。「掃除を希望する」のは「誰か」、「掃除する」のは「誰か」を明確にしましょう。
「私はゴミを回収したほうがよろしいですか?」と主語を足せば、”Would you like me to collect the trash?” (ゴミを回収しましょうか?)と翻訳してもらえます。
翻訳アプリを使う際は、「誰が」を意識して伝えることが非常に大切です。
翻訳アプリを上手に使うポイント
日本語を他言語に翻訳したい場合、「誰が」「どうする」を具体的に伝えることが大切です。
たとえば、「今日のお掃除はどうされますか?」だったら、「今日、あなたは部屋の掃除を希望しますか?」「今日、私はあなたの部屋を掃除してもいいですか?」など。
日本語の話し言葉は、「誰が」を省きがちだということを、とくに覚えておきましょう。

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